ようこそ「Tokyo Chitlin' Circuit」へ!


ファンクバンドFREEFUNKと音楽ライター池上尚志が共同で主催をするライブイベント「Tokyo Chitlin' Circuit」にようこそ!
Funk/Soul/Blues/Jazzなどをルーツミュージックに活躍するアーティストを広く紹介していきます。

2011年11月24日木曜日

2012年最初のTokyo Chitlin' Circuit開催!

更新が久々となってしまいましたが、
FREEFUNKと音楽ライター池上尚志がお届けするライブイベント
「Tokyo Chitlin' Circuit」第5弾開催決定!

今回はTOMMYさん(Vo)をスぺシャルゲストに迎えます。
数多くのレコーディングやセッションでも活躍され、ご自身のバンドでも活動をされているTOMMYさんとの共演がついに実現しました。

TOMMYさんは今年発売されたORITOトリビュートライブアルバム
「ORITOトリビュート〜また君に感謝しなくちゃね〜」
にも参加されており、東京渋谷でのライブでは一緒に出演させてもらいました。

今回はガッチリと共演をさせていただくという事で、とても楽しみです!

共演グループにはアカペラコーラスグループLabradoriteが参加。
こちらは池上君が声をかけてくれたグループで、コーヘイ君や桃花さんが参加しているグループです。
YouTubeでの映像もいくつか観させてもらいましたが、ヒューマンビートボックスも含めた編成で、とてもカッコいいグループでした。
個人的にはコーヘイくんと一緒にやるのも久々なので楽しみです。

勿論ハウスバンドはおなじみ星川薫BANDとFREEFUNKで、
Soul、Funk、Blues、Jazz等愛すべきルーツミュージックに満ちたライブを展開!
新年早々、いきなり濃厚なイベントになりそうですが、
実は成人の日までの3連休初日という、なかなか最高なタイミングです。
今年成人の若者も、2度目、3度目の成人を迎える(?)ベテランな皆さんも
一緒に盛り上がりましょう!

TOKYO CHITLIN' CIRCUIT
at Jirokichi Kouenji

charge 2700yen + order
open 18:30 / start 19:00

<live>
■星川薫BAND
星川薫(g)中道勝彦(key) 村上こうよう(tb) 六川正彦(b) 河合洋(ds)

■FREEFUNK
艦長 (vo,g) Sammy(key) リッキ−(b) ウラッチ(ds)
タイラー(t.sax) シバケン(b.sax) ESP(tp)

■Labradorite

<special guest>
TOMMY (vo)

2011年9月20日火曜日

09/17 Tokyo Chitlin' Circuit終了!

9/17(土)に開催した
Tokyo Chitlin' Circuit Vol.4
ご来場の皆様、
ありがとうございました!

今回はゲストバンドに
the Marddies
スペシャルゲストに
ミトカツユキさんを迎え
これまた盛り上がりました

the Marddiesは、
紅一点ボーカルの
みずきさんの歌
凄く良かった!
バンドもトリオ編成で
バッチリなサウンドでしたよ

ミトカツユキさんとは
我々は3曲演奏させてもらいました
I Wish (Stevie Wonder)
Just The Two Of Us (Grover Washington Jr.)
September (Earth, Wind & FIre)
といずれも
ミトさんのルーツとなるソウル/R&Bの名曲ばかり

FREEFUNKとしては
EW&Fの曲を演奏するというのは
ある意味新鮮なチョイス
うまい喩えが見つからないけど
ドリフがタケちゃんマンのネタをやるような
そんな楽しい違和感(笑)

Twitterでも少し呟きましたが
ライブ直前にアル・マッケイのライブ観たりして
感激してましたけどね!

ミトさんの魅力はやはり
上記のような名曲も
自分の歌にしていける個性と
シンガーが弾く歌心あるキーボード
その一体感!

FREEFUNKのキーボーディスト
Sammyも申していましたが
ツインキーボードというのも
非常に楽しかったです

トリを飾った星川薫BANDは
今回は全曲カバー
イナタイ、Jazz Funk路線出しまくりで
やっぱりカッコ良かった!
こちらはもはや何をやっても
完全自分たちのフィールドに持ち込める
横綱相撲の風格!

星川さんの
グレコのセミアコと
エルクのアンプの組み合わせが
信じられないぐらい最高の音色だった!
ジャパニーズ・ソウルギターと
言うに相応しいサウンドでしたね

そんなわけで
毎回楽しいライブに仕上がってますんで
まだTokyo Chitlin' Circuitに
来た事が無いという方も
是非遊びにきてください
勿論普段のFREEFUNKや
星川薫バンドなどにも是非!
おもてなしいたします

<09/17/2011>
FREEFUNK setlist
01. One Plus One Is One
02. 大丈夫大丈夫 (ORITOカバー)
03. Attention Please
04. Mothership Connection (Parliamentカバ−)
05. I Wish (Stevie Wonderカバー w/ミトカツユキ)
06. Just The Two OF US (Grover Washington Jr.カバー w/ミトカツユキ)
07. Septrember (Earth Wind & Fireカバー w/ミトカツユキ)
08. Funkin' For Fun (Parliamentカバー)
09. 自由自在


送信者 FREEFUNK艦長の航海日誌

2011年9月16日金曜日

「Tokyo Chitlin' Circuit Vol.4」明日です!


やばい。ろくに告知しとらん。

そんなわけで、「Tokyo Chitlin' Circuit Vol.4」は明日です!

イベントとしてはどんどんいいまとまりをみせてきています。
少しずつ方向性が見えて来たっていうかね。


スペシャル・ゲストにはミトカツユキさん。
2007年にメジャーデビューしたファンキーな歌うピアノマン。
ゴスペルタッチの曲も得意みたいです。
最近はナオト・インティライミさんのサポートとしても活躍中。




イベントのオフィシャル・ブログにミトさんのインタビューを掲載したので、ぜひご覧ください。
http://chitlincircuit.blogspot.com/2011/09/blog-post.html


もう一組のバンド枠には、the Marddiesが登場。
元アンナリズムのみずきさんとベーシストのアラトさんの新バンド。
みずきさんはまだ若いのに、パワーと繊細さを兼ね備えたソウルフルなシンガー。
注目です。







そして、いつものFREEFUNKと星川薫バンド。
またまたやんちゃしてくれるでしょう!


USTREAMなどの中継もありません。
たくさんのご来場をお待ちしております!


【Tokyo Chitlin' Circuit Vol.4】

09/17/2011
Open 18:30 / Start 19:00
Music Charge: 2700yen

FREEFUNKと池上尚志主催「Tokyo Chitlin' Circuit」第4弾開催!
Funk/Soul/Blues/Jazzをルーツに持ったプレイヤー、バンド、シンガーによるライブミュージックパーティです。
ホストバンドは恒例、星川薫BANDとFREEFUNK。
スペシャルゲストには、ミトカツユキ(vo & key)を迎え、ソウルフルな熱いライブをお届けします!


ミトカツユキ profile

1978年 北海道出身。リスペクトするブラックミュージックとJポップスを融合し、温もりと遊び心を持ち合わせたサウンドで普遍の自由・愛・感謝を歌う。
06年メジャーデビュー。07年「キミがいれば」(BMGジャパン)では全国FM34局のパワープレイを獲得するなどその音楽性は高い評価を受け、
アルバム「THE PIANO MAN」に結実。ライヴでは圧倒的かつ繊細なヴォーカルとピアノ・パフォーマンスが魅力のシンガーソングライター。
現在、楽曲提供やプロデュースワークでも幅広く活動中。

<live>
■星川薫Band
星川薫(g)中道勝彦(key) 村上こうよう(tb) 六川正彦(b) 河合洋(ds)
星川薫 HP
http://homepage.mac.com/hidee3/

■FREEFUNK
艦長 (vo,g) 芽芽(vo) Sammy(key) リッキ-(b) ウラッチ(ds)
タイラー(t.sax) シバケン(b.sax) ESP(tp)
FREEFUNK HP
http://www.freefunkmusic.com/ja/index.html

■the Marddies
みずき(vo) アラト (b) 瀧元寛太 (ds) 堀崎翔 (g)
みずきさんのブログ
http://ameblo.jp/mizuki0424/page-1.html#main

■special guest: ミトカツユキ (vo,key)
ミトさんのブログ
http://mito310.seesaa.net/

2011年9月15日木曜日

ミトカツユキさんインタビュー

 さて、イベントを明後日に控えとギリギリのタイミングになってしまったが、ゲストのミトカツユキさんのインタビューをご紹介しよう。そのファンキーな人柄と音楽性などが伝わると思う。



 「Tokyo Chitlin Circuit」第4回目のゲストは、ピアノで歌うソウルマン、ミトカツユキさん。ピアノを弾きながらソウルフルに歌うシンガーソングライターだが、アッパーな曲はファンキーに、スローではゴスペル風の荘厳さでと、自然とブラックミュージックのフィーリングが滲み出てしまう、根っからファンキーなアーティストだ。



 ミトさんは1978年生まれの現在33歳。2004年に「KAGERO」インディーズデビュー。2007年には「39」でメジャーデビューを果たす。現在は「毛蟹ソウル」という自らのレーベルを立ち上げ、ソロ活動のほか、様々なアーティストのサポート、アレンジの仕事までをこなす忙しい毎日である。


 北海道出身。音楽を始めたきっかけは4歳の頃に始めたエレクトーンで、中学の始めまで習っていたという。中学時代にロックを聞き始めると、ギターを弾き始め、ヘヴィメタルの道へ。このときはギタリストになりたかったというが、ブラック・ミュージックの洗礼を受けると、ファンキーなサウンドへ一直線。ここにソウルマン、ミトカツユキが誕生。18歳の時だ。

「ラジオから流れてきたEarth,Wind & Fireの「SEPTEMBER」を聞いてブラックミュージックにのめり込んだんです。最初はアースをひたすら聞いてましたが、ちょうどその頃にNeo Soul(New Classical Soul)のアーティストも増えてきて、Eric BenetやMaxwell、D'angeloなんかも聞いてましたね」


 高校を卒業すると専門学校に進学し、学校の友達とバンドを結成。アースのカヴァーなどと共にオリジナル曲もやり始める。オリジナル曲はすでに中学生の頃から作っていたというが、今となっては「恥ずかしくて聞かせられまへん(笑)」というようなものらしい。20歳になる頃には、音楽を生業とし、ススキノで札幌在住の黒人ミュージシャンと共に演奏をし歌う日々。その中で、もっとたくさんの人に自分の歌を聴いてもらいたいと、上京を決意。そしてプロの道へ。

「ススキノのバーで黒人さんと一緒に歌うようになってから「フリー」な世界観に惹かれました。普通に歌うのではなく自分なりのスタイル、フレーズなどを使って歌う、どこかエレクトーンのアレンジ即興に似た所があり、好きになったような気がしますね。この頃はソウルの曲をたくさんカバーしてました。モータウン系が多かったかもしれません」


 当時のシーンには既にブラック・ミュージックを指標としたサウンドを看板としたアーティストはたくさんいたのだが、その多くはシンガーであり、ピアノを弾きながら歌う人は少なかったように思う。

「シンガーとして影響を受けたのはやっぱりダニー・ハザウェイかなぁ。言葉ではうまく表現できないんですが、どこか土臭い感じというか、血を声から感じさせてくれるんですよね。僕が一番大事だと思う「リズム」が完璧な人だと思います。日本だと久保田利伸さん、中西圭三さん、女性だと山本潤子さんが大好きです。久保田さん、中西さんはあのリズム感、山本潤子さんは日本で一番声が好きな女性シンガーです。ピアニストとしてはジョージ・デュークですね。色んなジャンルに挑戦していたり、彼の繊細かつ野生的なフレーズが大好きで、自分のキーボードソロで参考にすることも多いです。楽曲面においてはスティービーワンダーです。ボーカリストとしてもすごく尊敬する方ですが、トータルですごいなと思います。なんでそのコードにいくの!?的な転調が随所に張り巡らされているんだけど、全然マニアックに聞こえない。むしろキャッチーに聞こえてしまう。彼の魔法ですよね」

 さらに、実はさだまさしさんが好きだと言う意外な発言も。ソウルとはあまり縁がない人だが、楽曲のキャッチーさと人間味あふれる歌詞の世界観に憧れるという。こんなところに、ソウルだけでなく、音楽をトータルで見る目が隠されているといえるだろう。


 ミトさんはピアノ・プレイヤーとしても、個性的な演奏を聴かせてくれるが、繊細さよりも躍動感、ライヴ感を重視するタイプ。特にライヴ活動が好きというだけあって、リズムだけは絶対譲れないポイントだという。日本人のソウル系のプレイヤーは細かな16ビートを得意とするタイプが多いが、ミトさんは豪快に大きなフィーリングでグルーヴを作って行くタイプ。その場を開放的でハッピーな空気を満たしてくれる。そういう意味ではゴスペルとも共通するような感覚といってもいいだろう。しかし、日本人がブラック・ミュージックのフィーリングを取り入れようとするとき、リズム、ヴォーカル等、様々な壁にぶち当たることも多い。ミトさんはそういうことはなかったのだろうか。

「そんなに苦労したとは思いませんでしたね。好きでのめり込んだ頃は若かったから、アホみたいに何度も歌の真似をしてみたり、フェイクの練習してみたり、もうやだ~~~!!って思った事は一度もありません」


 ミトさんに、ぜひこれを聴いておけという作品を教えてくれと、自らの影響やエッセンスを伝えるようなソウル/ファンク系のアーティストの作品をあげてもらおうかと思ったのだが、僕の説明の仕方が悪かったようで、自らのオリジナル曲の中から選んでくれたので、ここで紹介しておこう。残念ながら僕も全部聴けているわけではないので、断片的な紹介になるのを失礼させていただく。

「Bad」
2005年にリリースされた1stアルバム「Natural Soul」からの曲。

「Crew on the Earth」
2007年のメジャーデビュー作品「39」に収録された曲。アッパーでファンキーなナンバーだ。

「Musiqism」
昨年リリースされたアルバム「ミスター晴れ男」からのオープニング・ナンバー。

「LIFE」
これも「ミスター晴れ男」に収録。スケールの大きなゴスペルタッチのナンバーで、ハレルヤ・シスターズのコーラスをフィーチャー。Youtubeに音源があったのでリンクしておく。ぜひ1度聴いてもらいたい名曲だ。
http://www.youtube.com/watch?v=Sd3GcYL-viM


さて、サポート活動の中で目を引くのが、ナオト・インティライミさんとの活動だ。近年大ブレイクを果たしたナオトさんだが、それ以前からの仲だという。
「もともとは5、6年前くらいにライブで対バンになった事がきっかけで、聞いてきた音楽も似てる所から、意気投合して仲良くなりました。去年から僕が「フリーで活動するんだ~~。」ってあけおめメールしたら、バックでキーボードとか弾くのってあり?ってメールが来て、サポートをすることになりました。彼の音楽は聞いてても楽しいけど、プレイするとその楽しさが倍増しますね」

 自らの活動を
「幅広く"音楽"を楽しんでる感じ」というミトさん。その活動信念とは。

「何を伝えたいかって言うのは、その都度、生きていく中で 変わっていくとは思うんだけど、「ありがとう」と「ハッピー」をぶれずに変わらず伝えていけるアーティストになりたいと思ってます」


 最後に、「Tokyo Chitlin' Circuit」というイベント についてコメントをいただいた。実は、ゲストがいちばんこき使われるという噂があることを、ミトさんはまだ知らない(笑)

「自分の好きなソウル・ミュージックが大好きな人間がこんなにいるんだって思うとワックワクします。ライブでしか味わえない「血や汗」をぜひ体感しにきてください!!」

 そう。「Tokyo Chitlin' Circuit」は、表現の形こそいろいろだが、本当にソウルやファンクなどが大好きな人たちが集まったイベント。そこではきっとまたソウル好き同士の化学反応が起きるに違いない。やる側は本気で楽しんじゃってるので、見に来てくれる皆さんも、負けずに楽しんじゃってくださいね!


TEXT:池上尚志


2011年8月10日水曜日

次回Tokyo Chitlin' Circuit開催決定!

次回のTokyo Chitlin' Circuitは9/17(土)、高円寺Jirokichiにて開催決定いたしました!
今回はスペシャルゲストにミトカツユキさんをお迎えしてお届けします。
熱きソウルを持ったピアノマン、ミトさんとの融合が楽しみです!
詳細は随時お届けします。


【09/17/2011】
Tokyo Chitlin' Circuit Vol.4

Open 18:30 / Start 19:00
Music Charge: 2700yen

FREEFUNKと池上尚志主催「Tokyo Chitlin' Circuit」第4弾開催!
Funk/Soul/Blues/Jazzをルーツに持ったプレイヤー、バンド、シンガーによるライブミュージックパーティです。
ホストバンドは恒例、星川薫BANDとFREEFUNK。
スペシャルゲストには、ミトカツユキ(vo & key)を迎え、ソウルフルな熱いライブをお届けします!


ミトカツユキ profile

1978年 北海道出身。リスペクトするブラックミュージックとJポップスを融合し、温もりと遊び心を持ち合わせたサウンドで普遍の自由・愛・感謝を歌う。 
06年メジャーデビュー。07年「キミがいれば」(BMGジャパン)では全国FM34局のパワープレイを獲得するなどその音楽性は高い評価を受け、
アルバム「THE PIANO MAN」に結実。ライヴでは圧倒的かつ繊細なヴォーカルとピアノ・パフォーマンスが魅力のシンガーソングライター。
現在、楽曲提供やプロデュースワークでも幅広く活動中。

 <live>
■星川薫Band
星川薫(g)中道勝彦(key) 村上こうよう(tb) 六川正彦(b) 河合洋(ds)

■FREEFUNK
艦長 (vo,g) 芽芽(vo) Sammy(key) リッキ−(b) ウラッチ(ds)
タイラー(t.sax) シバケン(b.sax) ESP(tp)

etc...

■special guest: ミトカツユキ (vo,key)

2011年6月17日金曜日

いよいよTokyo CHitlin' Circuit Vol.3開催!

さて、明日6/18(土)は高円寺Jirokichiにて「Tokyo Chitlin' Circuit」開催!
共演には星川薫さんのバンド、Dayton Project。

星川さんはソロアルバムが出たばかりという事で、どんな曲を披露してくれるのか楽しみ!
粘っこい、ねちっこい怒濤のジャズファンクライブになりそう、と勝手に予測。

Dayton Projectは久々の共演だ。
彼らも都内のライブハウスでは久しぶりだと思うので、
なかなか観に行けない皆さんはお見逃しなく!

スペシャルゲストの青山陽一さんとは
我々も数曲、星川さんのバンドでも数曲演奏予定。
青山さんのソウル/R&B的ルーツが披露されそうな予感・・・。
お楽しみに!

FREEFUNKの見どころとしては、
この日を最後に抜ける事になってしまった遊佐君の勇姿かな。
最後までコキ使いますんで(笑)、そのムチャぶられっぷり(?)をお楽しみに。
そして初めて披露する曲も予定あり!
以前から演奏をしたいと思っていた曲です。

そんなわけで、明日はぐずついた空模様かもしれないけど、
高円寺Jirokichiにて会いましょう!

【06/18/2011(sat)】
Tokyo Chitlin' Circuit

Open 18:30 / Start 19:30
Music Charge: 2700yen

FREEFUNKと池上尚志主催「Tokyo Chitlin' Circuit」第3弾開催!
Funk/Soul/Blues/Jazzをルーツに持ったプレイヤー、バンド、シンガーによるライブミュージックパーティです。
ホストバンドは恒例、星川薫BANDとFREEFUNK。
ゲストには、ザップ&ロジャーのトリビュートバンドとして活躍をするDayton Projectが登場!
ライブハウスでの演奏は久々、FREEFUNKとの共演も久々だけに注目です。
スペシャルゲスト・シンガーには青山陽一(vo,g)が登場!
80年代からGrandfathersでの活動を経て、現在はアコースティック・ソロ、オルガントリオから大人数までと多彩な編成のThe BM'sまで、さまざまなフォーマットでライヴ活動を展開する青山陽一氏のルーツにも迫る選曲をご期待下さい。

 <live>
■星川薫Band
星川薫(g)中道勝彦(key) 村上こうよう(tb) 六川正彦(b) 河合洋(ds)

■FREEFUNK
桜谷"艦長"俊文 (vo,g) 渡芽芽(vo) Sammy(key) 遊佐真悟(b) 浦上義高(ds)
平岡"タイラー"公和(t.sax) 小柴"シバケン"憲二(b.sax) 清田"ESP"晃平(tp)

■Dayton Project
シュウタロウ(Talkbox) AkiHee(g, programming) OKB(vo) 池の本和美(vo)

■special guest: 青山陽一 (vo,g)

<各出演者website>
Kaoru Hoshikawa website
http://homepage.mac.com/hidee3/

FREEFUNK website
http://www.freefunkmusic.com

Dayton Project
http://daytonproject.jpn.ch/

青山陽一
http://www.yoichiaoyama.com/index.html

<ご予約について>
予約、前売などは特にありません。早く来られた方から順に入っていただくシステムとなりますので、是非お早めにお越し下さい。

当日の状況で整理券の配布などもあります。
詳しくはJirokichiのホームページにて御確認ください。

Jirokichi website
http://www.jirokichi.net/

2011年6月9日木曜日

青山陽一さんインタビュー

 CHAKAさん、井手麻理子さんと女性シンガーを続けてゲストに迎えてお送りしてきた「Tokyo Chitlin Circuit」ですが、今回は変化球。青山陽一さんをゲスト に迎え、ファンキーな一夜をお送りします。

 青山さんといえば、80年代のグランドファーザーズ時代から洗練されたソングライティングやブルーアイド・ソウル的なヴォーカル、実力派のギタリストとプレイヤーとしての魅力と共に、音楽専門誌でマニアックな記事を書くほどの知識を持ち合わせた音楽マニアとしての顔を持つなど、多面的な魅力で知られる人。頭脳派のミュージシャンといってもいいだろう。スティーヴ・ウィンウッドのファンとしても知られる。

 今回のインタビューは、ライヴやニューアルバムの制作などで非常に忙しい時期に当たってしまったため、メール・インタビューという形で行われたのだが、非常に長~い回答メールをいただきました。これなら直接のインタビューに方が時間がかからなかったのでは(笑)。あえて端折る必要もないので、ほぼそのまんま引用させていただきました。
 では、「紳士録」的なノリでいってみましょう(と、出だしからすでにマニアック)。



 まずは、プロフィールから。
 青山さんは1963年生まれ。昭和でいえば38年。子供の頃は、まさに歌謡曲全盛期。そしてエレキブーム。

「いちばん古い音楽の記憶は「ブルーライト・ヨコハマ」(筆者註:1968年。ヒットは翌年)みたいな歌謡曲とか、幼稚園くらいの頃に巷に流れていた、いわゆるテケテケ・サウンド。60年代の後半ですね。「エレキの若大将」などのエレキブームがあって加山雄三が大好きでした。小学生ではテレビアニメや特撮ヒーローの主題歌とか歌謡曲とか、ソノシートやシングル盤を買ってもらったり、勉強すると称して買ってもらった学習用カセットレコーダーで、付属のマイクをテレビのスピーカにくっつけて歌番組を録音するのにハマったりもしました」

 このへんの感覚はもう少し下の世代である僕にもよく分かる。レコード・プレーヤーはきっと持ち運びのできるポータブル ・タイプのもの、または「ステレオ・セット」と呼ばれていた一体型の家具調のもので、ペラペラのソノシートもポピュラーなものだった。モノラルのラジカセなどをテレビの前に置いて録音するのも、よくやったものだ。
 それから10年もすると、音楽をめぐる環境は変わってくる。「ニューミュージック」と呼ばれるポップスが人気を獲得し、シングルヒット中心の歌謡曲とは違う新しい聴き方が広まってくる。

 「70年代も後半になると、ギターを弾きながら歌う人をテレビでよく見かけるようになるんです。そのうちだんだんテレビに出てこない音楽のシーンってものがあるんだってことに気づきはじめて、歌番組に出演拒否していた井上陽水とかにあこがれたりしました(笑)日本で「ニューミュージック」と呼ばれていたものに興味を持ったり、FMラジオを聴き始めて、ビートルズやカーペンターズ、オリビア・ニュートン・ジョンだとかの洋楽ポップスもなんとなく耳に入ってきて、積極的にそういうものを聴くようになりました」

 まさに、音楽少年の辿る道。歌謡曲的な「スタンダップ・シンガー」から、自分で曲を書いて演奏する「シンガー・ソング・ライター」へ。このルーツにはフォークがあり、それがニューミュージックへと繋がっていくわけだ。それらのアーティストたちの多くはテレビへの出演を拒否し、テレビの前の少年達にはこれがカッコいいものと映った。また、ラジオのFM放送はステレオ放送ならではの音質の良さ、音楽中心の番組編成ということもあってか、まだまだレコードを買えない若者たちは、ラジオのエアチェックなどを通して様々な音楽を知っていくのだ。オリビア・ニュートン・ジョンはその美貌もあってか、当時はすごい人気だったんですよね。杏里の「オリビア を聴きながら」(1978年)のオリビアとはこの人のこと。
 では、青山さんが自分で演奏するようになったきっかけは何だったのだろう。

「1976年に中学に入ったんですが、親の職場の同僚の人にガットギターを貸してもらったのが最初です。井上陽水のコード譜を買って、弾いているうちにハマりました。その後、中学3年のときにフォークグループみたいなのを組んで文化祭で初めて人前で演奏しました。井上陽水とかかぐや姫とか、アニメソングとか「竹田の子守歌」みたいなのまで雑多にやってましたね。オリジナル曲は、中2のときに音楽の授業で詞に曲をつけてみよう、という課題があって、けっこう褒められまして。それに味を占めて、中3の文化祭のときに初めて自分の作った曲を人前で演奏しました。
 高校に入ってからはオリジナル曲を中心に演奏するバンドを結成しましたが、ライブハウスとかに出ていたわけではなく、文化祭とか楽器店のホールのちょっとしたコンサートで演奏したくらいです。(ビートルズの)「While My Guitar Gently Weeps」や(エリック・クラプトンの)「I shot the sheriff」なども演奏していましたね。高校時代はエリック・クラプトンが神でした(笑)ブルースやR&Bに興味を持ったのもその頃です」

 ガットギターが最初というのも、フォークグループというのもうなずける。今のように、最初から「ロックだぜ」みたいな人はほとんどいなかったのではないだろうか。ここまでは同世代の諸氏とそれほど差はなかったのだろう。
 そして、青山さんに決定的な影響を与えたのがクラプトンだ。当時のアマチュア・ギタリスト事情に僕は詳しくないのだが、多くの高校生はジミー・ペイジやリッチー・ブラックモアなどのハードロックに走ったんじゃないかと想像する。それらに比べて「渋い」音楽をやっていたクラプトンにはまったというのは、ギタリストとしてだけでなく、総体としての青山さんの音楽観に通じるものもあるだろう。
 高校時代には既にライ・クーダー、ローウェル・ジョージ、エイモス・ギャレット、B.B.キング、Tボーン・ウォーカー、ジョン・ホール、バジー・フェイトンにはまっていたということで、渋いなぁと感心する前に、友達と趣味が合わなかっただろうなぁとか、余計な心配をしてしまう(笑)90年代以降では、ロス・ロボスのデヴィッド・イタルゴとデレク・トラックス。ビル・フリゼール、マーク・リボー、ジョン・スコフィールドなどが最高とのことで、どんどん変態度が増していくあたり、高校時代の趣味は真っ当だったんだなとも思ってしまうのが恐ろしい。
 現在の青山さんのギターワークは、コードワークやフレーズなどの多様性という点では先の90年代以降のギタリストの影響が強いように感じられるが、ソロになると楽曲のイメージに反して思いのほか弾きまくってみたり、トーンやニュアンスなどには明らかにクラプトンの匂いを感じる。やはりその影響は絶大だ。
 ギタリストとして非常に個性的なプレイヤーであるから、いろいろなこだわりがあるのかと思いきや、
「とくにこだわってることはないですし、そんなに技術的に秀でたギタリストでもありませんので、自分の歌を効果的にバックアップすることや、気持ちよい間合いで美しいメロディを弾くことを心がけたりするくらいです」
と至って謙虚なお答えが。このあたり、ミュージシャンとしてのスタンスが現れているようでもある。

 そして、それ以上に巨大な存在なのがスティーヴ・ウィンウッドだ。

 「歌がすごいのはもちろんですが、浮き沈みの激しい音楽シーンにおいてカリスマ性やゴシップを売りにするでもなく、テクニック指向でもなく、単に音楽に邁進するのみで評価を受け続けている希有な存在で、そこが自分が共感し憧れる点でもあります」

 欧米では40年を超えるキャリアを持ちながら現在も第一線で活躍するアーティストはたくさんいるが、たしかにウィンウッドのような存在はほとんどいない。しかも、各時代ごとに代表的な名盤を残しているなど、活動に大きなムラがないことは驚異的だ。そして、スティーヴ・ウィンウッドという存在を通して青山さんの音楽を聴いてみると、なるほどと思わされることが多い。
 
 さて、バンド活動についての話に入ろう。グランドファーザーズだ。

「とにかく、あまり人がやってないような、風変わりな曲をやろうとしていました。メンバーの指向もバラバラでしたが、バンドを始めた頃、全員が好きだったのがトーキング・ヘッズとXTCで、そのあたりをお手本にしてた覚えもあります」

 僕がグランドファーザーズを初めて聴いたのは、90年代に入ってからだったが、正直なところ、そのときはよく分からず、ちゃんと理解できるようになるにはたくさんの音楽を聴いて、耳を育てることが必要だった。難解というわけではなく切り口の問題だったと思うのだが、要するに、ストレートなロックともただのポップスとも違うところで鳴っていた音楽だったのだ。
 作曲面での影響を訊ねると、ビートルズ、トッド・ラングレン、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、カーティス・メイフィールド、バート・バカラック、ジミー・ウェッブと言ったビッグネームでありながら、非常に個性的な作曲家たちの名前があがってきた。そのどれもが表面的なとっつきやすさとは別にある裏面を知って初めて謎が解けるような曲を書く人たちだ。
 グランドファーザーズはムーンライダーズの弟バンドと言われることが多かったように思うが、たしかに何層にも重なったレイヤーを透かして見るような一筋縄ではいかない感じはよく似ていると思う。だが、メンバーからすると事情は違ったようだ。

「実はバンドを始めたころ、ムーンライダーズを熱心に聞いてた人は(メンバーの中には)誰もいなかったんですが(汗)ライダーズと高橋幸宏さん主催のテント・レーベルのオーディションに応募したのがきっかけで、その後メンバーの方との交流ができたんです鈴木慶一さんや博文さんのサポートでライダーズの曲を演奏する機会が増えて、みんなで認識を新たにしていた覚えがあります。
 個人的にはライダーズの皆さんと出会う前に、カセットブックで出た「マニア・マニエラ」と「ドント・トラスト・オーバー30」というアルバムは買って持っていまして、すごい歌詞だなあ~、とビックリしたりしてました。今にして思えばライダーズからの影響があるとすれば歌詞が最も大きいかもしれないですね」

 グランドファーザーズはヴォーカル/ギターの青山さんをはじめ、後にカーネーションに加入するベースの大田譲さんなど5人編成だったわけだが、曲を書き、バントのセンターを務め、ギターソロまで弾いていた青山さんは、ソロイストの集合体のようだったライダーズの多面的なありようが羨ましかったらしい。尤も、ライダーズのようなバンドの方が珍しいわけだが。それでも、ソロになってからとの違いを問うと、「自分がなんでも仕切らないといけなくなった」というのだから、まだバンドの方が仕事量は少なくて済んだのかもしれない。
 ちなみに、グランドファーザーズは2007年に再始動。ほかには自らのギターとオルガン、ドラムスによるトリオBM's、アコースティックでの弾き語りなどの活動が最近のメインとのこと。単身でのゲスト出演の多さも、活動スタンスの軽快さを物語る。
 



 「Tokyo Chitlin Circuit」はソウル/ファンク系のイベントであるから、ブラック・ミュージックについてもいろいろ質問してみました。

 まず、ブラック・ミュージックへの馴れ初めから。

「高校時代、ビートルズやエリック・クラプトン、ライ・クーダーなどを聴いていて、彼らが黒人音楽をルーツにしていることがわかって、カバーしている曲のオリジナルを調べたりするようになりました。あと、リトル・フィートが好きだったので、ニューオリンズR&Bには昔からすごく惹かれるものがありました。間を大事にした演奏方法はとても勉強になりましたね」

「カーティス・メイフィールドなどのシカゴ・ソウル、モータウンやスタックス、70年代のフィリー、サム・クックやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、グラディス・ナイトなど、そもそも偉大なソウル音楽に嫌いなものなんてまったくない」とかなり幅広く聴かれているようだが、実は「Pファンクもかっこいいし好きだけど、フランク・ザッパとかと同じで、日本人には入り込みにくいところもあるな~と思ったりします」という意見も。今回はFREEFUNKとの共演も予定されているが、大丈夫か、FREEFUNK!?
 それにしても、「シンガーとしてのジョージ・クリントンはすごく好き」という意見はなかなか珍しいかも(笑)

 マルチな魅力を持つ青山さんだが、シンガーとしての青山さんが好きという人も多い。いわゆる黒人的な歌い方をするわけではないが、そのエッセンスは確実に滲み出ている。

 「自分が影響されたロック系ミュージシャンのほとんどがブラックミュージックを自分流に消化した人たちです。私も同じように、黒人音楽から得たものを消化した音楽をやってきたと思ってます。そんなわけで自分のやってる音楽はけっこうソウル寄りだっていう自覚がありまして(笑)
 パワフルな歌い方は真似できなかったけど、自分がファルセットを多用するようになったのもスタイリスティックスのラッセル・トンプキンズ、テンプテーションズのエディ・ケンドリックス、カーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイ、アーロン・ネヴィルなんかの影響大ですね。ブルー・アイド・ソウルでは、ライチャス・ブラザース、ラスカルズ、ミッチ・ライダー、ソウル・サヴァイヴァーズとか、イギリス系はブルー・アイド・ソウルとはあまり言われないけど、スモール・フェイセズや初期のアベレージ・ホワイト・バンドなんかも大好きです。でも、やはり自分にとって特別なものとなると、スペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴ・ウィンウッドになりますね。その種の究極だな~と思います」

 ちなみに、ムーポンズというソウルのカバーバンドもやっていて、ギター×2、ベース、ドラムという鍵盤のない編成、カーティス・メイフィールドの「LIVE」なんかの音像をめざしているとのこと。
 おすすめのソウル作品も列記してくれたので、それは最後に紹介するとして。今、いちばん気になるアーティストとして、ラファエル・サディークとその最新作「ストーン・ローリン」を挙げてくれました。アメリカのR&Bシーンでは、ここしばらく60年代のソウルに回帰する動きが続いていますが、その中でも積極的なのがラファエル・サディーク。ルックスまで60年代のテンプス風に整える徹底ぶりで、アルバムも2作連続でこの路線。その中に現代につながる新しい感覚も滑り込んでいて、ソウル好きなら目を逸らすわけにはいかない。


 

 さて、現在準備中だという5年ぶりとなるニューアルバム。ソロ名義で、ギター、ベース、ドラムス、キーボードのシンプルな4人編成でのバンドスタイルが中心となる予定だそうだ。

「ソウル、ブルース、ジャズからヒントを得た要素も沢山入っていますが、そうとは聞こえないようなところもあって、独自の音楽として楽しんでいただけると思います。とはいえまだ作業が始まったばかりで、どう転んでいくか自分でも楽しみなんですが。今年中にはなんとか出せるよう頑張りたいです」




「青山陽一ファンにぜひ聴いてほしいソウル/ファンク系の作品」を挙げていただきました。
(※アルバムのコメントは筆者)

■普通ですけど(笑)どうしてもはずせません。

Marvin Gaye「What's Going On」
言わずもがなの名盤。








Curtis Mayfield「Curtis/Live」
言わずもがなの名盤。








Sly and Family Stone「Fresh」
言わずもがなの名盤。











■挙げようと思えば、いくらでも。

Sam Cooke「Night Beat」
夜をテーマに曲を選んでいるためか、ブルージーなカラーが出たRCA時代の名盤。







Ray Charles「The Genius Sings The Blues」
これもブルージーな曲を集めた、アトランティック時代の名盤。「(Night Time Is)The Right Time」や「I Believe To My Soul」を収録。







Bobby Womack「Poet」
世界一汚い声でシャウトする男(褒め言葉)。70年代から80年代への転換期に、洗練されたサウンドの中にどうにもディープなものを覗かせた名盤。






Neville Brothers「Nevillization」
ライヴ盤。これは聴いたことがないのです。








Spinners「Mighty Love」
MotownからAtlanticへ移籍。リードシンガーもG.C.キャメロンからフィリップ・ウィンにチェンジ。トム・ベルのプロデュースによる代表作。







Temptations「Wish it Would Rain」
モノクロの牧歌的なジャケットが印象的な作品。これも持っておりません。







Shuggie Otis「Inspiration Information」
様々な角度から名盤と評される作品。「Strawberry Letter 23」のオリジナルはこれに収録。CDはオリジナル・ジャケットで再発してほしいなぁ。

2011年6月6日月曜日

6/18 Tokyo Chitlin' Circuit Vol.3開催!

6/18(土)の「Tokyo Chitlin' Circuit」まであと少し。
3回目となる今回の出演アーティストの見どころをお伝えします。

まず星川薫BAND。星川さんはお伝えしているように先月、待望のセカンドソロアルバムをリリースしたばかり。
ツアーなどでも演奏をして、きっといい具合に曲が馴染んでいると思うので、どんなアプローチのアレンジとなるかが楽しみです。
個人的お気に入りのカバー「Light My Fire」は、毎回プレイされるたびに違う雰囲気になっていくので、今回も聴けたら嬉しいなあ、と。

イベントに初登場、FREEFUNKファンの皆さんにはおなじみのDayton Project。80年代ファンクの雄、ロジャー&ザップのトリビュートバンドです。
ここ最近はクラブイベントへの出演が多かったのですが、久しぶりのライブハウスでのプレイなので、じっくりと耳を傾けてロジャーを思い浮かべるのもよし。
ただし彼らのサウンドの真骨頂は「躍らせてなんぼ」なので、やはり立ち上がって、コール&レスポンスに応えたりするのが一番楽しいと思います。

今回のスペシャルゲストの青山陽一さん。
元グランドファーザーズ、というのはもはや説明不要?
現在はソロや様々なユニット、バンドでも活躍をされています。
先日の星川さんのCD発売記念ライブでもご一緒させてもらいました。
青山さんのルーツである、英国経由のR&Bやソウルミュージックを一緒にプレイさせてもらう予定です。

そして我々FREEFUNK。
好調な仕上がりになっていますよ!うっとうしい梅雨を吹き飛ばして上がっていけるようなセットリストを準備しています。
今回で最後となる遊佐君(bass)の華々しいラストステージにも注目!

Tokyo Chitlin' Circuitへたくさんの皆様のご来場をお待ちしています!

2011年4月28日木曜日

5/13(金)はUSTREAMで「Tokyo Chitlin' Circuit」!

5/13(金)の夜21:30頃から、「Tokyo Chitlin' Circuit」のUstreamをやります。
前回のイベントの映像を公開しながら、次回6/18の内容を紹介したり、
「Tokyo Chitlin' Circuit」の目指す事や音楽シーンの事まで、ユルく熱く語ろうと思います。

前回は井手麻理子さんが登場していただいたので、勿論井手さんのライブ映像も公開予定!
イベントに参加出来なかった方も、満喫したぞ!っていう方も、
是非御覧下さい。
13日の金曜だけに何かがおきる!?

【出演】
FREEFUNK艦長、池上尚志ほか

以下のリンクより御覧戴けます。
http://www.ustream.tv/channel/freefunk-live#

2011年4月23日土曜日

星川さんアルバム発売記念ライブレポート

4/20(水)、高円寺Jirokichiで星川薫さんのセカンドソロアルバム発売記念ライブが開催されました。
ワタクシFREEFUNK艦長もゲスト参加させていただきました。
また、もうお一人のゲストは青山陽一さんという事で、次回6/18に開催の「Tokyo Chitlin' Circuit」の
前哨戦とも言えるような内容となり、非常に盛り上がりました。

ライブは2部構成で、
前半は星川さんのニューアルバムからの曲を中心としたプレイ。
途中Shimvaが飛び入りで「You've Got A Friend」も披露してくれました!

2部も、ニューアルバムからの曲を織り交ぜながら、
スライの「Thank You」でワタクシが参加、
青山さんは「What's Going On」。この曲では更に、Suga-PimpsのFunky-Tことアツシさんも飛び入り参加。
最後は再びワタクシも入り、ベースにはWild Dandelionの池間さんも加わり、
皆で「I Shall Be Released」を歌って盛り上がりました。
まるで映画ラストワルツのような大団円の光景でした(笑)。



星川さんのバンドの皆さんは、普段は名だたるプレイヤーとしてライブやレコーディングで活躍をされている方ばかり。
だけどこうしてライブをやる時には、本当に「バンドマン」になり、皆でニコニコと顔を見合わせながら演奏をしているのが凄い事だと思います。
リハも観させてもらったのですが、
「じゃあここで、俺から目配せで合図いくから〜」
みたいなバンドらしいアプローチで構成決めていて、新鮮でした。
勿論そこからの呑込みと演奏への対応は流石!なんですが。
ShimvaがMCで言ってたけど「音で会話」しているのがビシビシ伝わってくるのです。

星川さん、青山さんとも「トリプルギター楽しいね!」という事になり、
次回のTokyo Chitlin' Circuitでも実現しそうです。

星川さんのニューアルバム「Do The Gator Alligator」は5/20一般発売。
既にライブ会場などでは先行販売されているので、是非ライブに足を運ばれてはいかがでしょう。

setlist
set1
Who Opened The Door?
Stray Cat Walkin'
You've Got A Friend (Shimva on vocal)
Light My Fire
It's Sultry
Stroll At Midnight

set2
浜辺の夕日
Eye Twiter
Thank You (桜谷”艦長”俊文 on vocal & guitar)
恋の特効薬
What's Going On (青山陽一 on vocal & guitar、 高橋篤 on vocal)
I Shall Be Released

encore
Black Cat Walk

星川さん、改めましてニューアルバム発売おめでとうございます!

2011年4月19日火曜日

4/20(水)星川薫 2ndアルバム”Do The Gator Alligator"発売記念ライブ@高円寺Jirokichi

今週の20日(水)は、高円寺Jirokichiで星川薫さんの2ndアルバム発売記念ライブがあります!
既にサンプルで聴かせていただいたのですが、最高にファンキーでブルージーなアルバムで、すっかり愛聴させていただいています。
ほぼ一発録りと思われる、まるで70年代のジャズファンクのアルバムのような猥雑さ。
最高です。当日の販売もあると思いますので、皆さん是非ゲットしましょう!

そちらにライブにゲストとして、青山陽一さん、私FREEFUNK艦長こと桜谷も参加いたします。実は青山さん、次回のTokyo Chitlin' Circuit(6/18開催)にゲスト参加していただくので、いわば「Tokyo Chitlin' Circuit Vol.3」の前哨戦になるという組み合わせですね。
しかも星川さんと青山さん、私とギタリストという事で、トリプルギタープレイも登場するのか!?いずれにせよ必見です。
水曜の夜は、是非高円寺で一緒に盛り上がりましょう!!

personnel:
星川薫(gt).村上こうよう(tb).加藤実(key).六川正彦(bass).河合洋(ds).高杉登(per).
Guest 青山陽一(vo.gt).桜谷”艦長” 俊文(vo.gt)

charge: 2700yen


星川さんのニューアルバム収録曲のライブ映像をもう一度ご紹介します。

1つめは何といってもジャズファンク・マナーなリフがねちっこい、
「Who Opened The Door?」


もう一つ、こりゃ素晴らしいカバー。ドアーズの名曲をダウナーに、妖しくアレンジ。
「Light My Fire」

2011年4月1日金曜日

星川さんライブ動画もう一つ掲載!

昨日に続いて2/19の「Tokyo Chitlin' Circuit」より、
星川薫BANDのライブ動画を追加しました!

こちらはドアーズの名曲「Light My Fire」のカバー!
原曲どおりではなく、クールでダウンな雰囲気にアレンジされていて、とてもかっこいいです。皆さんのソロも流石!のプレイ。

個人的には後半8:30あたりからの六さんのベースソロにヤラれました!
コーラスをかけた音で、ジワジワと来るかんじがたまらないです!
ベースは腰で弾くもの、と教えてもらったような気がする(笑)。


by FREEFUNK艦長

2011年3月31日木曜日

Tokyo Chitlin' Circuit Vol.2より星川薫BANDのライブ映像

先日2/19のTokyo Chitlin' Circuit Vol.2でのライブより、星川薫バンドの演奏を映像アップしました!



もうすぐ発売となる星川さんのニューソロアルバムの中に収録されているという、
「Who Opened The Door?」という曲です。
かっこいい!!

2011年2月27日日曜日

ありがとうございました!

2/19の「Tokyo Chitlin' Circuit vol.2」ご来場いただいた皆様、
ありがとうございました!
後日なるべく早めに詳細なライブレポートはアップしたいと思います。

当日は井手麻理子さんサイン入り、オリジナルTシャツのプレゼント大会など、
最後の最後まで盛り上がる事ができました。

次回は6/18(土)、同じく高円寺Jirokichiで開催となります。
皆さんのご意見や感想などを参考に、どんどん良いイベントにしていきたいと思いますので、
色々と教えてください。

コチラの写真は、イベント用に特別に作ったアイロンプリント製のTシャツ。
星川さんや村上こうようさんにもライブで実際に着ていただきました。
とても好評でしたので、ちゃんとしたものを今後作りたいですね。

2011年2月19日土曜日

いよいよ本日開催!

あっという間に当日となりました。
今夜18:30開場、19:00開演の予定です。

天気も良く晴れました。外は少し寒いようですが、Jiroichiの中はとても温かく(熱く!)なりますので、厚手のコートや上着に、薄手のインナーの組み合わせが良いかと思います。

皆さんのご来場お待ちしています!

2011年2月8日火曜日

ライブハウスの楽しみ方(基礎編)

「Tokyo Chitlin' Circuit」を開催させていただくのは、
ご存知、東京高円寺にあるライブハウス、Jirokichi (次郎吉)。
日本ではブルース、ジャズ方面のライブハウスの名門として知られており、
数々の大物ミュージシャンも出演をしているわけですが、
行った事がある人はわかると思うのですが非常に気さくというか、カジュアルに楽しめるライブハウスです。

僕が初めてJirokichi に行ったのは、20年近く前、東京に来て間もない頃。
日本のブルースギターの一人者である、ブギー・ボーイ・イクトさんのライブを観に行ったのでした。
近所の人がふらっと見にきているような、そんな親近感と、ハウンド・ドッグ・テイラー直系の凄まじいブルースとが妙なミスマッチで居心地よかったのをよく憶えています。
この時の感覚は未だにライブハウスで音楽を聴く事の理想型として自分の中にあり、それをしっかりと打ち出していこうとしているのが「Tokyo Chitlin' Circuit」というイベントなのです。

今回は、「ライブハウスに来た事が無い」という人のために、Jirokichiの楽しみ方を簡単に書いてみます。

JR高円寺駅を降りて北口方面に出て、歩く事5分もかからないぐらいでしょうか。
Jirokichiはそんな場所にあります。(詳しくは地図をご参照)


大きな地図で見る

ビルの地下なので、一瞬入るのを躊躇うかもしれませんが、どうぞ御心配なく。
入り口の横には今日の公演内容と出演者名が書かれています。
ドアをあけて階段を少し下がると、バーカウンターがあります。

バーカウンターでまず最初に、ライブのチャージとあわせて1杯飲み物(食べ物でも可)をご注文ください。
我々のイベントの場合、ライブチャージが¥2700。これは他の日の出演者によってまちまちなのですが、大抵¥2500〜¥3000ぐらいが多いんじゃないかと思います。
ちなみに表参道のブルーノートや六本木ビルボードは1ステージ(70〜90分ぐらい)のライブチャージが¥8500〜¥10,000なので、とてもリーズナブルです。
更に言うと、このライブチャージから我々出演者へのギャラが支払われるのですが、あいにく全額が貰えるわけではありません(笑)!

ちなみに僕らのイベントのように複数のバンド・出演者がいる場合、
次のような事をお店の人から聞かれる事があります。
「どちらのアーティスト(もしくはバンド)を見にきましたか?」
これは、最終的にバンド毎の客数をカウントしておく事で、チャージを分けたりするのに役に立ちます。
遠慮なく「とにかくフリーファンクを見にきた!」と宣言してくださいっ!

あ、勿論本当にそうならば、ですが・・・。

飲み物は大体¥500〜¥700ぐらいのメニューが多いです。とても良心的な価格だと思います。
ビールやウィスキーは勿論、焼酎、カクテルなどもありますしソフトドリンクも勿論大歓迎です。

ドリンクはオーダーしてすぐに出てくるので、受け取ったら席を確保してください。
基本的にテーブルと椅子がありますが、おそらく30〜40席ぐらい(正確に数えてないです)なので、
それ以上お客さんが入られるとバーカウンターか、立ち見という事になります。
フードを注文される場合は、すわる場所を確保してからの方が良いかもしれません。

席のリザーブは基本出来ないので、早く入場された順にすわって行く事になります。
最前列を陣取るも良し、少し距離を置いても良し。

フードも美味しいのがJirokichiの特徴です。
小さなキッチンで一生懸命に作っているので、オーダーしてから出てくるまで少し時間がかかる場合がありますが、
テーブルやバーカウンターで席を確保できたなら、是非トライしてみてください。
フードもドリンク同様、キャッシュオンデリバリー(前金払って、出来次第持ってきてもらう)スタイルです。

Jirokichiのホームページにも色々とフードの紹介がされています。
個人的におすすめなのが
(1)ピザ ¥800
レトルトでしょ、なんて侮らない方が良いです。といって石釜焼じゃあないんですが、美味しい。
ライブ観ながら片手にビール、片手でピザ、なんて具合に気軽につまめるのも良い点。

(2)焼きそば ¥700
オイスターソースの焼きそばです。これも皆で分けて食べるのにも向いてます。
ちなみにウチの娘たちも大好きです・・・。

など。あと最近はその時限定のメニューもあるようなので、
カウンターでおすすめを聞いてみるのも良いかもしれません。
フードメニューもほとんどが¥500〜¥800なので、安いです。かつボリュームもある程度あるので、
是非食事もしながらゆっくりと楽しんで頂く事を御薦めします。

肝心なライブの楽しみ方。
これはジャンルだったり、出演者によっても違うのですが、
我々の「Tokyo Chitlin' Circuit」においては、気楽に楽しんでもらえれば良いと思います。
ファンク/ソウルなど曲によっては、コール&レスポンスをお願いしたりしますので、その際は是非お付き合いいただければ!
踊りたい!と思っていただければ踊るのも大歓迎です。
すわってじっくり演奏を見たい!というのも大歓迎です。

2/19のイベントでいうと、3グループの出演があり、それぞれ40分〜50分ずつで、
合間に15分程度の休憩時間があります。
この間にバンドはステージで転換をしたり準備をしていますので、
トイレにいったり追加の注文をしに行ったりすると良いでしょう。
Jirokichiの稼ぎ時です(笑)。

ライブは19:00過ぎぐらいに始まり22:30ぐらいには終りますが、盛り上がっちゃったりすると23:00近くなるかもしれません。
これは本当に来場されたお客さん次第です。
ちなみにFREEFUNKは演奏時間をオーバーしがちという事で各方面からマークされています・・・。
「だってPファンクだってそうじゃん!」を言い訳にしてきましたが、
先日の営業時間ぴったりに終るPファンクライブを観て以来、この言い訳が通用しなくなった事に実は頭を抱えています・・・。

そんなわけで、長々書きましたが、
ライブハウスで生演奏を見るのって全然難しくないし、楽しい事です。

僕や池上君は主催という事もあり、バタバタと忙しそうにしているかもしれませんが、
もし良ければ、気軽に声をかけてください。
感想でも意見でも教えてもらえたらとても嬉しいです。

2011年2月5日土曜日

Vol.2 出演者の映像で予習を是非!

「Tokyo Chitlin' Circuit vol.2」まで、あと2週間程になりました。
予習という事で、今回出演の皆さんのライブ映像を集めてみました。

■音昏(nequla) / 静かに
FREEFUNKも定期的に出演をしている新宿Golden Eggでのライブ映像です。
僕自身も彼らのライブを観るのは初めてなので、とても楽しみです。


■星川薫BAND / Ain't It Funky Now
前回の「Tokyo Chitlin' Circuit」ライブより。James Brownのオリジナルを、Grant Greenがカバーしており、そのバージョンに則ったカバーです。
星川さんのギターが冴えまくってます!



■井手麻理子 / 愛の原理(PV)
井手さんの曲でも、いけ君、僕がかなり好きな曲という事で。
良い曲だなあ。


■FREEFUNK / Freefunk Shuttle
我々のライブは、かなりの確率でこの曲から始まります。
皆さんを乗せて、空高く打ち上がる、という意味で。

2011年1月19日水曜日

井手麻理子さんインタビュー

 今回で2回目となるソウルやファンクイベント「Tokyo Chitlin Circuit」。
1回目のCHAKAさんに続いて、今回も実力派シンガー井手麻理子さんをスペシャル・ゲストとしてお迎えすることになりました。


井手さんといえば、90年代後半のR&B系女性シンガーが百花繚乱した中で、そのスモーキーな声で他のシンガーとは一線を画したソウルフルな歌を聴かせていた実力派。個人的にも、特に「太陽に抱かれて」のCool Editが好きで(リミックスを手がけたRebirth of Soulは、Paris Match結成前の杉山洋介さん)、アナログ盤で良く聴いていた、ひと際思い入れのあるアーティストです。

そんな井手さんに、プロフィール的なところからソウル・ミュージックへの思い入れまでお聞きしました。
(「」内は井手さんの発言)


15歳の時、姉の部屋から聞こえてきたミニー・リパートンの「Lovin' You」が音楽を始めるきっかけ。
 

今はいろんな解釈が出来るかと思いますけど、その当時はブラックミュージックなんて言葉も知らないくらいだったので、なんなんだこの音楽は・・・ってな感じで意味も分からず衝撃を受けて、体が反応するままに惹かれていきました」
 
ミニー・リパートンの「Lovin' You」は、ソウルやポップスといったジャンルの垣根を越えて広く長く愛されている名曲だ。今でも頻繁にラジオから聞こえてくるし、個人的にも中学生の頃、ラジオでこの曲を初めて聴いて、エアチェックしたテープを繰り返し聞いたので、井手さんが受けた衝撃を想像するのは容易い。この頃からソウル・ミュージックを聴き始めたという。

しかし、しっかりと音楽活動と呼べるものを始めたのは短大に進学してから。
 

「バンドで60年代、70年代のブラックミュージックを中心にカバーしてました。当時好きだったのはアリサ・フランクリン、マリーナ・ショウ、のような女性ソウルシンガー。ジャクソン・ファイヴやスライ&ザ・ファミリー・ストーンなども好きでした」
 

アリサの「Think」や「Natural Woman」、ジャクソン・ファイヴの「帰ってほしいの」など、今でも多くの人が歌う名曲から、(おそらくアイク&ティナ・ターナー版の)「Proud Mary」やエッタ・ジェイムスの「Tell Mama」など、相当にハードな歌唱を求められる曲、スパイク・リー監督の映画「Mo' Better Blues」でシンダ・ウィリアムスが歌った「Harlem Blues」(原曲は1920年に"ブルースの父”W.C.ハンディが書いた曲。UAなどもカヴァーしている)などを歌っていたという。「Natural Woman」や「Harlem Blues」は井手さんの声に合いそうで、音源があるならぜひ聴いてみたいものだ。

時は90年代半ば。日本の音楽シーンはミリオンセラーが頻発する、音楽バブルの絶頂といえる季節。小室哲哉氏の音楽がシーンを席巻し、女性ヴォーカルはひたすらハイトーンを目指した。そんな中でも井手さんは我が道を行っていたようで、「黒人のような声が出なくて(自らの声が)コンプレックスの塊だった」 というが、そんな井手さんに大きな影響を与えたのがラヴ・タンバリンズのEllieさんだったという。 「日本人でもここまで出来るのかと感動しました」
このミリオンセラーの時代の裏で大きなブームとなっていたのがいわゆる「渋谷系」。その中でもラヴ・タンバリンズは本格的にソウルフルな歌を聴かせるグループとして評判となっていた。実は僕自身もラヴ・タンバリンズの「Midnight Parade」をライヴでカヴァーしたことがあるので、これも非常に共感できる。

1997年、21歳のときAvexの「STARGATE AUDITION」で優勝。同年10月に「CRAWL」でAvexからデビューする。FM局やクラブシーンを中心に支持を拡げつつ、1999年の12月にリリースしたユーリズミックスのカヴァー「There must be an angel」が大ヒット。
しかし、デビューした頃、日本のシーンはまだソウルやR&Bを迎え入れる準備が始まったばかりだった。そんな中で、井手さんは自身の音楽を「ポップス感が強かったのでは」と評価するが、それはジャンルどうこうというよりも、いちミュージシャン/アーティストとして、どのように音楽をクリエイトするかということに向き合うことでもあった。
 

「う~ん、(R&B)ブームについては特に考えてなかったかもです。ただ、実際に黒人シンガーはいるわけだから、どうせ聴くなら本物を聴いた方が良いと言われるのが嫌で、「個性」って事に固執してた時期かもしれません」
 

その後、作品を重ねるにつれ、音楽スタイルがより幅広いポップなものに変わっていたのは、まさにそこに自らの音楽を見いだしたからだろう。
 

「ジャンルにこだわらなくなったのと同時に、1つのジャンルの音楽を追究してる人を尊敬するようになりました。そして、そこから広がるものが全ての音楽に繋がってる事を知り、逆にポップスの難しさを再認識しました。(ソウルやR&Bは)意識してと言うよりは、自然に入っちゃってる感じでしょうか」

現在はライヴを中心に活動を続けている井手さん。もちろん、現在でもソウル系の楽曲をカヴァーすることは多い。
 

「アコースティックの場合はメロディーの美しいもの、バンドサウンドの時は逆にビートの強いものだったり、その状況に合わせて曲を選んでいます。ソウル・ミュージックは、歴史的背景、民族的な個性、コンプレックス、思考・・・本当はとても複雑なはずなのに、音になった時にとてもシンプルでとても強く、そして真っ直ぐ心に届くところが魅力ですね。でも、(言葉では)色んなうんちく説明は出来るけど、結局ないものねだりな気もする。人間の奏でる音の素晴らしさを感じ、そしてそれを確実に伝えていきたいですね」

イベントでは数曲を歌ってくれる予定だが、おそらく普段見られないようなステージになることは確実だ。ぜひ、会場まで足を運んでいただき、その瞬間を見逃さないでほしいと思う。


TEXT:池上尚志

02/19/2011(Sat) Tokyo Chitlin' Circuit vol.2 @高円寺Jirokichi

FREEFUNKと池上尚志主催ライブイベント「Tokyo Chitlin' Circuit」第2弾決定!
今回もまた素晴らしいアーティスト、シンガーの方々をお迎えします。

スペシャルゲストには「There Must Be An Angel」などのヒット曲を持つ井手麻理子さんをお迎えします!
星川薫BandやFREEFUNKのステージにゲスト参加予定。



<live>

星川薫Band
星川薫(g)中道勝彦(key) 村上こうよう(tb) 六川正彦(b)
河合洋(ds)












FREEFUNK
桜谷"艦長"俊文 (vo,g) 渡芽芽(vo) Sammy(key) 遊佐真悟(b) 浦上義高(ds)
平岡"タイラー"公和(t.sax) 小柴"シバケン"憲二(b.sax) 清田"ESP"晃平(tp)




音昏(nequla)
遼(vo) そのだけんじ(g) --サポート--市川裕也(t.sax) 七種麗生(b) 鈴木直哉(ds)










■special guest
Mariko Ide 井手麻理子 (vocal)

井手麻理子profile:

97年avexからデビュー。
カバー曲「There must be an angel」のセールスは15万枚を超え、2ndアルバム「zeal」オリコン9位を獲得。
その後も6枚のアルバム。8枚のシングルをリリースする一方で、グラミーシンガーのピーボ・ブライソンとディナーショーで共演。
ミュージカル「the last five years」では、山本耕史との二人舞台に出演するなど活動の幅を広げている。



open 18:30 / start 19:00

music charge: 2700yen


<ご予約について>

予約、前売などは特にありません。早く来られた方から順に入っていただくシステムとなりますので、
是非お早めにお越し下さい。
当日の状況で整理券の配布などもあります。
詳しくはJirokichiのホームページにて御確認ください。

Jirokichi websiteは
コチラ

Blogを開設しました

こんにちは、FREEFUNK艦長です。
我々と池上君とで主催をするライブイベント「Tokyo Chitlin' Circuit」のオフィシャルページを開設することにしました。

イベントをはじめるきっかけだったり、「Chitlin' Circuit(チトリン・サーキット)」という言葉の由来などについては、FREEFUNKのホームページにも掲載していますが、今後そのあたりについても、より詳しくわかりやすくお伝えできればと思っています。

まずは2月19日(土曜)に高円寺ジロキチで、第2回目の「Tokyo Chitlin' Circuit」が開催されますので、少しでも多くの方に足を運んでいただければ幸いです。

今回はゲストバンドに音昏(nequla)、
そしてスペシャルゲストアーティストに井出麻理子さんをお迎えします。

音昏はMySpaceなどで音源を聴かせていただきましたが、自分たちの世界観がすごくよく出来ているアーティストだと思います。
初めて共演をさせてもらいますが、とても楽しみです。

井出麻理子さんとの共演も今回の見どころの一つだと思います。
井出さんのルーツであるソウルやR&Bを歌っていただく予定ですので、
楽しみにしてください。

このBlogは僕だけでなく、池上君にも投稿してもらう予定です。
近日中に、池上君による井出麻理子さんへのインタビューも掲載予定ですのでお楽しみに!

イベント同様、試行錯誤しながら進めるので、Blogも色々と変わっていくかもしれません。音楽でつながっている皆さんからの意見やアイデアも是非聞かせていただければと思っています。これは!というものはどんどん反映させていくつもりでいますので、よろしくお願いします。